ネタバレ有 シンウルトラマン視聴直後感想
待ちに待ったシンウルトラマンを見ました。
最後に大きなカタルシス?盛り上がりが来るわけではなく、肩透かしのような印象を感じる人もいると思う。
例えば、人類のピンチにウルトラマンオープニングが流れ、ぐんぐんカットとともに最近技術の美麗なウルトラマンが現れるような展開を期待してた人もいるだろう。
俺自身も少し期待していた。
話の流れから、きっとゼットンが現れ、ウルトラマンは負けるんだろう。
そう分かってきても、そんな展開を期待してしまっていた。
でも実際はそんなこともなく、ウルトラマンはあっけなくゼットンに大敗する。
ウルトラマンが託した知識を駆使した人類の作戦は成功するも、ウルトラマンはいなくなってしまった。
ウルトラマンがいなくなった世界は描かれることなく、ただの人間に戻った神永が目を開き、仲間に迎えられて物語は終わる。
大筋は本編をなぞり、そこに現代日本のリアリティと庵野の特撮へのこだわりをもりもりに乗せて描かれたウルトラマン。
おれは好き
終わった直後は、えっ?ここで?てなったけど、本編最終話もかなりあっさり終わるんだよね
細かい演出が原作オマージュあったのも好きだったけど、なんというか、ちゃんと「ウルトラマン」という作品を作っていたと思う。
最後、ちょっとウルトラマンに頼り過ぎかなって思ったけど。
原作だと一応自力でゼットン倒したしね。
あ、でも
自力でゼットン倒して、これからはウルトラマンなしで頑張るぞってなった原作
自力ではゼットンが倒せず、ウルトラマンも必ず帰ってくる!って言ったけどかえってこれなかった
地球の危機は消えていないし、ウルトラマンがいない今、危機がいつくるかわからない、ゼットンも自分たちでも倒せなかった
原作よりも、人類が宇宙、外界からの脅威に勝てない状態であることが強調されてるのかな
なんというか、どこか閉塞感を最後感じなくもないんだよな
将来への不安が強調されてる???
原作のころは経済発達もしていて、将来に対してきっと希望もあっただろう
調べてみたら東京オリンピックの2年後だし、東京は活気に溢れてたんじゃないかな 少なくとも今よりは
地球を去っていくウルトラマンに、ありがとうと言える
人間だけでこれからも脅威に戦えると言う自信がある
でも今回は違う
ウルトラマンはかえってきていない
でも、きっと禍特対の人たちはウルトラマンも帰っていたと思ってるんだろう
人々が気づいてない脅威が近づいている中、ウルトラマンはもういない
そういう終わり方
後味は良くないけど、それが今だよね
コロナウィルスという目に見えない脅威に今も晒され続けている
今の閉塞感というか、目に見えない脅威が近づいている今を描いていると思う
ウルトラマンの大筋をなぞり、エンタメ性よりもテーマ寄りに描いて、現代風にうまく直した傑作だと俺は思う
でも、ぐんぐんカットとウルトラマンオープニングは聞きたかったな!!!!!対あり!!